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パワーラックの使い方|初心者も安心!ジムでよく見るあのマシンでの筋トレ種目とは?

2025-06-16

パワーラックの使い方|初心者も安心!ジムでよく見るあのマシンでの筋トレ種目とは?

「ジムでよく見るあの大きな枠のマシン、どう使えばいいの?」と、感じたことはありませんか?

パワーラックは、ジムに設置されていることが多く、バーベルを使った筋トレを安全かつ効果的に行うためのトレーニング器具です。スクワットやベンチプレスなどの高重量トレーニングに対応し、初心者から上級者まで幅広く活用されています。ただし、正しい使い方を知らないまま使うと、十分に効果を得られない、さらには怪我のリスクが生じることも。
この記事では、初心者でも安心して使いこなせるよう、パワーラックの基本的な使い方から、おすすめの種目、安全に使うためのポイントまでわかりやすく解説します。

パワーラックを味方にして、効率よく理想の体を目指しましょう。

パワーラックとは?

パワーラックとは、バーベルを安全に使って筋トレができるよう設計されたトレーニング器具です。四本の柱で構成されたフレームの中で、スクワットやベンチプレス、デッドリフトなどのフリーウェイト種目を行えます。

「ビッグ3」と呼ばれる基本種目、スクワット・ベンチプレス・デッドリフトに適しており、トレーニング初心者から上級者まで幅広く活用されています。

パワーラックには、バーベルを掛ける「Jフック」と、万が一持ち上げられなくなったときに落下を防ぐ「セーフティバー」が備えられており、1人でも安全に高重量トレーニングを行えるのが大きな特徴です。

パワーラックの特徴

パワーラックは、その頑丈な構造と高い安全性から、ジムでのフリーウェイトトレーニングに欠かせない器具です。

Jフックとセーフティーバーは高さ調整ができ、自分の体格やトレーニング内容に合わせて細かく設定可能。これにより、無理のない正しいフォームで筋肉に効率よく負荷をかけられます。

セーフティバーは限界まで追い込んだとき、バーベルを持ち上げられなくなってしまう状態(いわゆる「潰れ」)を防ぐ役割があり、安全性を高めるために欠かせないパーツです。

また、多くのモデルにはチンニングバー(懸垂用バー)がついているタイプも多く、懸垂やレッグレイズなど、自重トレーニングも一台で行える汎用性の高さも魅力です。高負荷を扱う中〜上級者はもちろん、初心者にとっても心強い器具と言えるでしょう。

スミスマシンとの違い

パワーラックとスミスマシンは、どちらもバーベルを使った筋トレに用いられる器具ですが、最大の違いはバーベルの動きの自由度にあります。

パワーラックは、バーベルが自由に動かせるフリーウェイトタイプ。バーベルの軌道を自分でコントロールする必要があるため、主働筋に加えて体幹やインナーマッスルも同時に鍛えられます。

一方、スミスマシンはバーベルがレールに固定されており、垂直方向にのみ動く構造。軌道が安定しているぶんフォームが崩れにくく、狙った筋肉に集中的に負荷をかけやすいというメリットがあります。

初心者にとってはスミスマシンのほうが扱いやすく感じることもありますが、より実践的な筋力や全身の連動性を鍛えたい場合には、パワーラックのほうが適しています。

どちらを使うかは、トレーニングの目的や自身のレベルに応じて選ぶとよいでしょう。

パワーラックの基本的な使い方

パワーラックを安全かつ効果的に使うためには、基本的な使い方をしっかり理解しておくことが大切です。まずは、各パーツの名称と役割を知り、自分の体格やトレーニング種目に合わせて適切に設定しましょう。

特に重要なのが、バーベルを乗せるJフックと、安全のためのセーフティバーの高さ調整。これらを正しく設定することで、トレーニング中の事故を防ぎ、より安心して筋トレに集中できます。

また、初めてパワーラックを使う場合は、軽めの重量でフォーム確認から始め、正しい動作に慣れてから段階的に負荷を上げることが推奨されます。

使う前に知っておくべきポイント

安全にトレーニングを行うために、使用前のチェックは欠かせません。まず、フレーム・Jフック・セーフティバーなど各パーツがしっかり固定されているかを確認しましょう。

使用するバーベルにも注意が必要です。ジムには複数の種類のバーベルがある場合がありますが、パワーラックでは「オリンピックバー」を使用するのが一般的。また、トレーニングベンチを使う場合は、パワーラックの中央にしっかりと配置することも安全確保に重要です。

これらの基本的な確認を怠らなければ、予期せぬ事故を防ぎ、安心してトレーニングに集中できます。

セーフティバーの調整

セーフティバーの高さは、トレーニングの安全性を左右する最重要ポイントです。

セーフティバーは、バーベルを持ち上げられなくなったときにバーベルを受け止め、体への接触を防ぐ役割。そのため、体を守れる高さに正しく設定することが必要です。

  • ベンチプレスの場合
    仰向けに寝た状態で、バーベルが胸に「触れるか触れないか」程度の高さに設定
  • スクワットの場合
    最も深くしゃがんだ位置よりわずかに低い高さが目安

高すぎると動きが制限され、低すぎると潰れたときにバーが体に当たるリスクがあります。実際にバーベルを下ろして試しながら調整しましょう。

セーフティバーにはピン固定タイプやストラップタイプなどがありますが、いずれも確実に固定されているかを確認してから使用してください。

Jフックの調整

Jフックは、バーベルを最初にセットする位置を決めるパーツです。トレーニング種目によって適切な高さは異なるため、必ず調整しましょう。

  • ベンチプレス
    仰向けに寝て、無理なく持ち上げられる高さ。肩への負担が少ない位置が理想。
  • スクワット
    ラックアップ(担ぎ上げ)とラックダウン(戻す)がスムーズに行える高さが適切。

一般的には、立ったときに「少し膝を曲げる」か「軽く背伸びする」程度でバーベルを外せる位置が良いとされています。

高すぎると不安定になり、戻しにくくなります。低すぎると、余計な力を使ってバーベルを持ち上げることになります。

自分の体格やフォームに合わせて、自然に動作できる位置に調整することが大切です。使用前には、Jフックがしっかりとラックに固定されているかも必ず確認しましょう。

初心者がつまづきやすいポイントと対処法

パワーラックでのトレーニングでは、初心者が戸惑いやすいポイントがいくつかあります。以下の点に注意して、安全に取り組みましょう。

  • 適切な重量設定が分からない
    最初から高重量に挑戦するのは危険。
    バーベル単体、または軽いプレートから始めて、まずは正しいフォームを習得することが最優先。
  • セーフティバーやJフックの調整が難しい
    高さ設定は安全に直結するため、不安がある場合はジムのスタッフや経験者に相談するのがおすすめ。
  • スクワットのフォームに自信が持てない
    全身を使う動作なので、フォームが崩れるとケガの原因に。
    鏡を見ながら行う、または動画を撮影してフォームをチェックする工夫が効果的。
  • バーベルをラックに戻す位置を見誤る
    焦らず動作することが大切。
    あらかじめ立ち位置や目印を決めておくことで、スムーズに戻せるように。

パワーラックは正しく使えば非常に効果的なトレーニング器具です。基本をおさえ、丁寧にトレーニングすることが、安全で充実した筋トレにつながります。

パワーラックを使った筋トレ種目

パワーラックは多目的に活用できるトレーニング器具で、さまざまな筋トレ種目に対応しています。バーベルを使ったコンパウンド種目(複数の関節と筋肉を同時に使うトレーニング)はパワーラック向きで、効率的に筋力アップや筋肥大を目指すことができます。

代表的な種目には、「ビッグ3」と呼ばれるスクワット・ベンチプレス・デッドリフトがあります。それ以外にも、器具の組み合わせや設定を工夫することで、肩・背中・腕などさまざまな部位を鍛えることが可能。

パワーラックを活用すれば、トレーニングの幅が広がり、マンネリを防ぎながら効果的に鍛えることができるでしょう。

スクワット

スクワットは「キング・オブ・エクササイズ」とも呼ばれる、下半身を中心に全身を効率よく鍛えられる基本種目。パワーラックを使えば、高重量でも安全に取り組めます。

■ パワーラックでのスクワットの手順

  1. Jフックを肩の高さに調整し、バーベルをセットする
  2. バーベルを肩に担ぎ、ラックから外す
  3. ラック内で数歩下がり、肩幅程度に足を開いて立つ
  4. 背筋を伸ばし、胸を張って構える
  5. 息を吸いながら、お尻を後ろに引くようにしてしゃがむ
  6. 太ももが床と平行〜やや下までしっかりしゃがむ
  7. 息を吐きながら、かかとで床を押すように立ち上がる
  8. 動作を繰り返す

■ 注意点とポイント

  • 膝はつま先の方向に向ける(内側・外側に流れないように)
  • 体幹をしっかりと固定して動作中の姿勢を安定させる
  • セーフティバーは最も深くしゃがんだ位置よりわずかに低く設定
  • 初心者はフォーム習得を最優先に、重量は控えめに設定するのがおすすめ

ベンチプレス

ベンチプレスは、大胸筋を中心に上腕三頭筋や肩の筋肉も鍛えられる人気の上半身トレーニング。パワーラックを活用することで、安全性が高まり、補助者がいなくても安心してトレーニングできます。

■ パワーラックでのベンチプレスの手順

  1. パワーラックの中央にベンチを正しく設置する
  2. Jフックをラックアップしやすい高さに調整する
    (仰向けになった状態で腕が無理なく伸びる位置)
  3. セーフティバーを胸に触れるか触れないかの高さに設定する
  4. バーベルにプレートを装着し、カラー(留め具)でしっかり固定する
  5. 肩幅よりやや広めの手幅でバーベルを握る
  6. 肩甲骨を寄せて胸を張り、しっかりとブリッジを作る
  7. バーベルをラックから外し、胸の中央に向けてゆっくり下ろす
  8. 胸のあたりで一時停止し、コントロールして元の位置に押し上げる
  9. 動作を繰り返す

■ 注意点とポイント

  • 足裏をしっかり床につけ、下半身も安定させる
  • ブリッジを作ることで肩や肘への負担を軽減し、力を出しやすくなる
  • バーベルはまっすぐではなく、やや弧を描くように上下するのが自然
  • セーフティバーの高さを事前に確認し、潰れたときに胸を守れる位置に設定
  • 高重量に挑戦する際は、最初は補助者やスタッフに見てもらうと安心

デッドリフト

デッドリフトは、背中・お尻・脚など全身の筋肉を同時に鍛える高強度なトレーニング種目。パワーラックを使うことで、スタート位置の調整やセーフティバーの活用によって、より安全に取り組めます。

■ パワーラックでのデッドリフトの手順

  1. パワーラック内にバーベルをセットする
    ※床から引くフルレンジの場合はセーフティバーを最下部または使用せず
    ※部分可動域で行う場合はセーフティバーを適切な高さに調整
  2. バーベルを足の甲の真上あたりに配置する
  3. 足は肩幅程度に開いて立ち、つま先はやや外向き
  4. バーベルをオーバーハンドグリップまたはオルタネイトグリップで握る
  5. 胸を張り、背中をまっすぐに保ち、体幹を固定する
  6. 膝を軽く曲げ、お尻を後方に引いてスタートポジションを作る
  7. 息を吸いながら、バーベルを体に沿わせて引き上げる
  8. バーベルが膝を通過したら、股関節を伸ばして上体を起こし、直立姿勢をとる
  9. 息を吐きながら、バーベルをコントロールして元の位置まで下ろす
  10. 動作を繰り返す

■ 注意点とポイント

  • 背中を丸めないようにする(腰・背中のケガの原因)
  • 肩や首に力を入れすぎず、腕はあくまで“引っかけている”だけのイメージ
  • 無理な重量設定を避け、正しいフォームを優先
  • セーフティバーはスタート位置の調整に使う補助器具として活用
  • 高重量に挑戦する前に、軽めの重量でフォームを確認しておく

応用トレーニング

パワーラックは、ビッグ3や代表的な応用種目以外にも、さまざまなトレーニングに活用できます。

⚫︎懸垂(チンニング)
付属のチンニングバーを使えば、背中の広がりや厚みを鍛えることが可能

⚫︎インクライン/デクラインベンチプレス
ベンチの角度を変えることで、大胸筋の上部・下部を集中的に鍛えられる

⚫︎オーバーヘッドプレス(ショルダープレス)
肩の筋肉全体と体幹の安定性を同時に強化
スタンディングで行えば連動性もUP

⚫︎チューブトレーニング・サスペンショントレーニング
フレームを活用して、TRXやチューブを使った自重系トレーニングも可能

これらの種目を組み合わせて取り入れることで、全身をバランスよく鍛えることができるのもパワーラックの魅力。さらに、日々のトレーニングに応用種目を加えることで、筋肉への刺激に変化が生まれ、効果的な筋力向上や筋肥大が期待できます。自宅やジムを問わず、1台で複数の目的に対応できる汎用性の高さは、パワーラックならではの大きな利点です。

懸垂

懸垂は、自分の体重を使って背中・腕を中心に鍛える自重トレーニングの代表種目。チンニングバーのあるパワーラックなら、補助付き・加重どちらにも対応できます。

■ パワーラックでの懸垂の手順

  1. パワーラック上部のチンニングバーを両手で握る
    ※グリップは順手(オーバーハンド)・逆手・パラレルのいずれでもOK
  2. 肩幅〜やや広めに手を広げ、ぶら下がる
  3. 背中の筋肉(広背筋)を意識しながら、体を引き上げる
  4. 顎がバーを越える高さまでしっかり上げる
  5. ゆっくりとコントロールしながら元の位置まで戻す
  6. 反動を使わずに動作を繰り返す

■ 注意点とポイント

  • 体が揺れないように動作はゆっくりとコントロールする
  • 筋力が足りない場合は、アシストバンドや足の補助を使って負荷を調整
  • 加重懸垂を行う場合は、ディップスベルトなどでおもりを追加
  • 背中の筋肉を使って「引く」感覚を意識することが重要

オーバーヘッドプレス

オーバーヘッドプレス(ショルダープレス)は、肩(特に三角筋)を中心に、上腕三頭筋・僧帽筋・体幹も鍛えられる基本種目。スタンディングで行えば、全身の連動性も高まります。

■ パワーラックでのオーバーヘッドプレスの手順

  1. Jフックを肩の高さに調整し、バーベルをセットする
  2. 肩幅程度に足を開き、バーの正面に立つ
  3. バーベルを肩の前に構え、肩幅より少し広めにグリップする
  4. 体幹に力を入れて固定し、息を吸いながら構える
  5. バーベルを頭上に向かって真っ直ぐ押し上げる
  6. 肘を完全に伸ばしきる手前で止めて一時キープ
  7. 息を吐きながら、ゆっくりとバーベルを肩の位置まで下ろす
  8. 動作を繰り返す

■ 注意点とポイント

  • 腰を反りすぎないように腹圧をかける
  • 視線はまっすぐ前方か、やや上を見ると姿勢が安定する
  • セーフティバーは、肩の位置より少し低い位置に設定しておく
  • 慣れないうちは、シーテッド(座った姿勢)でフォームを確認するのもおすすめ

その他のトレーニング

パワーラックは、ビッグ3や応用種目にとどまらず、以下のような多彩なトレーニングにも活用できます。

⚫︎ディーププッシュアップ
フレームにプッシュアップバーを取り付けることで、可動域を広げた腕立て伏せが可能

⚫︎ベントオーバーロウ
Jフックを低い位置にセットし、バーベルを用いて背中の筋肉(広背筋・僧帽筋など)を集中して鍛えられる

⚫︎ルーマニアンデッドリフト/スティッフレッグドデッドリフト
セーフティバーを活用することで、ハムストリングスや臀部を安全かつ効果的に刺激

⚫︎インクライン・デクラインベンチプレス/シーテッドショルダープレス
ベンチの角度を調整すれば、大胸筋や肩の部位別トレーニングにも対応可能

⚫︎ディップス
ディップスバーを取り付けることで、自重や加重による胸・腕の強化に

このように、パワーラックは工夫次第で全身を鍛えることができる非常に汎用性の高い器具です。トレーニングの目的やレベルに応じて、自分に合ったメニューを自由に構成していきましょう。

パワーラックを使った筋トレプログラム例

パワーラックを使ったトレーニングプログラムは、トレーニング経験や目的によって、さまざまな組み方が可能です。初心者は、まずは全身をバランス良く鍛える基本的なメニューから始め、フォーム習得と基礎体力の向上を目指しましょう。

慣れてきたら、部位別に分けて集中的に鍛えるスプリットメニューや、トレーニング強度を段階的に上げていくプログラムに取り組むのがおすすめです。

ここでは、初心者向けと中級者向けのプログラム例、さらに回数・セット数・休憩時間の目安についても紹介します。

初心者向け|週2〜できる全身メニュー

筋トレ初心者の方は、まずは週2回程度の頻度で、全身をバランスよく鍛えるメニューからスタートするのがおすすめです。以下のような構成で進めると、フォーム習得と基礎筋力の向上に役立ちます。

■ トレーニング例

曜日 種目 主に鍛えられる部位
1回目 スクワット(パワーラック) 下半身全体・体幹
ベンチプレス 大胸筋・肩・上腕三頭筋
2回目 デッドリフト 背中・お尻・ハムストリング
懸垂(ラットプルダウン可) 広背筋・腕全体

■ 実施のポイント

  • 回数・重量の目安:8〜12回で限界がくる重量設定
  • セット数:各種目2〜3セット
  • 休憩時間:セット間は1〜2分を目安に
  • フォーム重視:正確な動作を身につけることを優先
  • 回復も大切:週2回の頻度なら筋肉の回復期間も確保しやすい

中級者向け|部位別・強度アップメニュー

トレーニングに慣れてきた中級者の方は、1日で全身を鍛えるよりも「部位別」に分けて集中的に追い込む分割法がおすすめです。例えば「上半身(押す筋肉)」「下半身」「上半身(引く筋肉)」のように分けることで、それぞれの部位に十分な刺激を与えながら、トレーニングの効率を高めることができます。ここでは週3回の部位分割トレーニング例をご紹介します。

■ 週3回の分割トレーニング例

曜日 メニュー構成 主な種目例 主なターゲット部位
月曜 上半身(プッシュ系) ベンチプレス/オーバーヘッドプレス/ディップス 大胸筋・三角筋前部・上腕三頭筋
水曜 下半身 スクワット/デッドリフト/ランジ 大腿四頭筋・ハムストリング・大臀筋
金曜 上半身(プル系) 懸垂/ベントオーバーロウ/フェイスプル 広背筋・僧帽筋・上腕二頭筋

■ 中級者向けポイント

  • トレーニング頻度:週3回以上が基本
  • 回数・重量の目安:6〜10回で限界がくる重量設定
  • セット数:各種目3〜4セット
  • 休憩時間:インターバルは60〜90秒程度
  • 刺激の変化:ドロップセット・スーパーセットなどで停滞期対策を

回数・セット数・休憩時間の目安

筋トレの効果を最大限に引き出すには、トレーニングの「目的」に応じて、回数・セット数・休憩時間を調整することが重要です。筋力アップ、筋肥大、筋持久力のどれを重視するかによって、最適な設定が異なります。以下に、それぞれの目的に応じた目安をわかりやすくまとめました。

目的 回数の目安 重量の目安 セット数 休憩時間
筋力アップ 1〜5回 高重量(最大筋力の85〜100%程度) 3〜5セット 2〜3分以上
筋肥大 8〜12回 中重量(最大筋力の65〜85%程度) 3〜4セット 1〜2分
筋持久力向上 15回以上 低重量(最大筋力の50〜65%程度) 2〜3セット 30秒〜1分
初心者(フォーム習得) 8〜12回(軽め) 軽重量(正しいフォームを意識できる範囲) 2〜3セット しっかり休憩

パワーラック使用時の注意点

パワーラックは安全性の高いトレーニング器具ですが、正しく使わなければ思わぬケガのリスクがあります。特に高重量を扱う筋トレでは、安全管理が欠かせません。
セーフティバーの設定や器具の状態確認、ジムでのマナーなど、押さえておくべき注意点を以下にまとめました。正しくセッティングして、パワーラックで安全なトレーニングを行いましょう。

セーフティバーの適切な設定

セーフティバーは、万が一バーベルを持ち上げられなくなったときに身体を守る安全装置です。種目ごとに適切な高さに設定する必要があります。

  • ベンチプレス:胸にバーベルが落ちてこない高さに
  • スクワット:一番深くしゃがんだ位置よりわずかに下の高さに

バーが高すぎると可動域が狭まり、低すぎると安全を確保できません。
トレーニング前には実際にバーベルをセーフティバーに一度乗せてみて、体格・重量に合った高さかどうかを確認する習慣を持ちましょう。
正しいやり方は、限界まで追い込んだトレーニングでも安心して集中できます。

ジムでのマナー・トラブルを防ぐために

ジムでは、周囲の利用者への配慮が必要です。パワーラックは人気の器具なので、以下の点に注意しましょう。

  • 長時間の占有は避ける(セット間の休憩も効率よく)
  • 使用後は器具を元の場所に戻し、周囲を整える
  • バーベルを乱暴に落とさない(ラバーマットの利用や静かに下ろす工夫を)
  • 他人が使用中のラックに近づきすぎたり、話しかけたりしない

不明点があれば、スタッフに確認するのもマナーの一部。お互いが気持ちよくトレーニングできる環境づくりを意識しましょう。

プレートの装着と固定

バーベルにプレートを装着する際には、以下の点に注意します。

  • 左右均等にプレートを装着(バランスが崩れると危険)
  • カラー(留め具)で確実に固定(使用前に緩みがないかチェック)
  • プレートを外すときも片側ずつ交互に(一気に外すとバーベルが傾く)

特に高重量を扱う場合、わずかな油断が大きな事故につながります。安全な手順を守って準備・片付けを行いましょう。

バーベルのセット

パワーラックにバーベルを設置する際も、安全を意識した操作が必要です。

  • 使用するバーベルがラックに適しているか確認
  • Jフックに安定して乗るよう、両手で丁寧にセット
  • トレーニング後に戻す際も、確実にJフックにかける

バーベルが正しく乗っていないと、器具の破損やケガの原因になります。
不安がある場合は重量を軽くしたり、補助者にサポートを依頼するのも安全策の一つです。

パワーラックのよくある質問

パワーラックを使ったトレーニングに興味がある方や初心者の方から、よく寄せられる質問とその回答をまとめました。疑問を解消しながら、パワーラックをより安全かつ効果的に活用していきましょう。

パワーラックとスミスマシン、どちらを使うべき?

目的や経験レベルによって使い分けるのがおすすめです。

  • パワーラック
    フリーウェイトのため、体幹やインナーマッスルも鍛えられ、より実践的な筋力アップが可能。ただし、フォームの習得が必要で難易度はやや高め。
  • スミスマシン
    軌道が固定されているため、安定してトレーニングでき、特定部位を集中的に鍛えられる。初心者でも扱いやすい。

全身のバランスや協調性を高めたい場合はパワーラック、フォームを固めたい初心者やリハビリ目的ならスミスマシンが適しています。また、省スペースで使いたい方には、簡易型のハーフラックも選択肢になりますが、セーフティ性能はパワーラックよりやや劣る点に注意が必要です。両方試して、自分の目的に合う方を選びましょう。

女性でも使えますか?

もちろん使えます。パワーラックは性別に関係なく、女性のボディメイクや筋力アップにも効果的です。

  • 自分の筋力に合った重量設定が可能で、安全にフォームを習得できる
  • スクワットやベンチプレスといった基本種目にも取り組める
  • 懸垂も、アシスト機能やチューブを使えば初心者でも挑戦しやすい

ジムでも多くの女性が活用しており、初心者でも安心して始められます。

身長が低くても安全に使えますか?

はい。多くのパワーラックは、Jフックやセーフティバーの高さが細かく調整可能です。

  • スクワットやベンチプレスのスタート位置を身長に合わせて調整可能
  • セーフティバーの位置も体格に応じて設定できて安心
  • 合わない場合は、ジムのスタッフに相談するのもおすすめ

身長に関係なく、自分に合った設定をすることで安全にトレーニングできます。

セーフティバーはどこに合わせる?

トレーニング種目と体格に合わせて「万が一潰れても体にバーベルが当たらない高さ」に設定するのが基本です。

  • ベンチプレスの場合:胸にバーベルが落ちてこない位置。胸から数cm上が目安
  • スクワットの場合:しゃがんだ際に体とバーベルが接触しない高さ。膝上あたりが目安

設定が高すぎると可動域が制限され、低すぎると安全が確保できません。最初にバーベルをゆっくり動かして試し、適切な高さを確認するようにしましょう。

まとめ

パワーラックは、バーベルを使った本格的な筋力トレーニングを、安全かつ効果的に行える優れた器具です。
セーフティバーやJフックを適切に使えば、初心者でも安心して高重量トレーニングに挑戦できます。
スクワット、ベンチプレス、デッドリフトなどの基本種目から応用トレーニングまで幅広く対応しており、全身を効率的に鍛えることが可能です。
ジムで利用する際は、正しい使い方と安全面への配慮を忘れず、周囲へのマナーも守りましょう。

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